人間の欲求は潜在意識との深い関わりがあります。
心理学者であるアブラハム・マズローは、人間の欲求は5つの段階があり、下の欲求が満たされるとさらなる欲求を満たそうとする行動を起こすという理論を唱えました。
欲求は、人間が何かをしたいと思う潜在意識に基づいています。
1段階は、人間における本能や基本となる欲求です。
(生理的欲求)食欲や睡眠欲など、これがなければ生きてはいけないというものです。
2段階目が、安全などに対する欲求です。
(安全欲求)事故や病気を避けようとするなど、自身の防衛に関することです。
3段階は、周りの人に受け入れてほしいとする欲求です。
(社会的欲求)愛情や友情などがほしいと感じることや社会に受け入れてもらうなど、孤独に対するものです。
満足に得られないときは、うつ病につながることがあります。
4段階が、尊敬されたい、認められたいと願う欲求です。
(承認欲求)地位や名声を得たいと思うことや、出世などにおける感情です。
これがうまくいかないと、劣等感や無力感を抱きやすくなります。
最後に、理想の自分やあるべき自分になろうとする欲求です。
(自己実現欲求)これは他のものと質が違うとされていますが、自分の潜在能力の探求や成功するための自己啓発など、人間はこの意識によって行動を起こすことも少なくありません。
潜在意識は書き換えることができる
潜在意識は換えることができるとされますが、意識している部分(顕在意識)が邪魔をしているため、容易にはいきませんよね。
例えば、月に1000万円稼ごうと思っても大抵の人は無理だと感じるはずです。
これは、これまでの経験に基づいた価値観によるものです。
ですが、実際に稼いでいる人もいます。このような人は、違った価値観を持っています。
つまり、価値観や考え方を変えることができれば、潜在意識も変えることが可能だということですね。エコやハイブリッドという言葉を聞くと、地球や環境に優しいと連想する方も多いでしょう。
これは、インパクトのあるワードを繰り返し聞いたことにより、そのような価値観が自身に出来上がったためです。このように、繰り返すことで意識に対して刷り込んでいく手法は、この観や潜在意識を変えるのに効果的とされています。
欲求を理解することがマーケティングの早道
マズローの理論は、マーケティングをおこなう際などによく用いられます。
また、刷り込みに関しても企業が宣伝するときによく使われる手法です。
うまく利用することができれば、自身の望みが叶う成功のカギになるかもしれません。