そもそも企業はお客さんが喜ぶことを前提にして始まります。
お客さんが喜ぶこととは、ブランドの提供価値が高いことにあります。提供価値とは顧客の感じる喜び度合のことで、高ければ高いほど信頼や愛着が生まれてくるのです。提供価値には様々な要素が含まれてきます。
例えば質やデザイン、機能などがあります。利用者にとっては大きな期待、そして魅力を感じる要素です。
整理しよう機能的と情緒的ベネフィット
ベネフィットとは、顧客が商品から得られるもののことを言います。
大きく分けると「機能的ベネフィット」と「情緒的ベネフィット」の2つに分類できます。
機能的ベネフィットとは商品が持つスペックや特性など機能面による便益のことを指します。例えば美味しい、サイズが良い、使いやすいなど顧客がダイレクトに感じられるもののことです。
上記の写真ですと、「ぴったりなサイズ感と材質がとっても良い」なことですね。
情緒的ベネフィットとは商品を使う際に感じるプラスの感情のことを指します。かっこいいや面白い、安心などこれらの感情を基にして商品を選ぶ場合が多いです。
二つのベネフィットが組み合わさるとブランド力が強くなるのです。顧客が得ることのできる便益が多ければ多いほど、選ばれるチャンスが増えますよね。
ここを意識するのがお勧めです。
ベネフィットの例
もう少しわかりやすく説明すると、世界中のユーザーに愛されているApple社のiPhoneを例に見てみましょう。
高機能で便利というのが機能的ベネフィットです。デザインがかっこ良くて好き、楽しい、充実感というのが情緒的ベネフィットになります。ファストフードのマクドナルドで見てみると早くて安い、美味しいというのが機能的ベネフィットです。安心感、満足感というのが情緒的ベネフィットです。
このようにバランスは違っても二つのベネフィットが組み合わされていると差別化ができますね。しかし2つのベネフィットを生み出すのは難しく、どうしてもブランド側の視点によってしまいがちです。ベネフィットを決める際は顧客目線であることを第一に考えましょう。
ベネフィットを極めよう
お客さんはベネフィットを求めて商品やサービスを購入します。逆を言えばベネフィットが無ければ買われないということです。自社に求められているベネフィットを顧客目線で考えなければなりません。ベネフィットによって問題を解決し、満足感を味わえる未来が待っています。また、同じ商品でもターゲットが違えばベネフィットも大きく違ってきますね。開発の段階で市場調査などの分析を丁寧に行うことが一番の近道になります。