Web

自分を客観的に知る方法とは

自分のことは本人が一番わかっている…という考え方もありますが、自分のことを第三者目線で冷静に把握するのは、意外と難しいのではないでしょうか。

私自身も、自社のブランディングをした時には、とても苦しかったです。顧客に対してはできるのに何故できないのだろう。そんな悶々とした時に見つけた方法をご紹介します。

自分を客観的に知ることは、論理的な思考を身に付けるための近道です。しかし、漫然と自分について考えを巡らせているだけでは、客観的な自分像にたどり着くことはできません。そこでオススメなのが「マンダラート」という思考の整理ツールです。

マンダラートとは今泉浩晃氏が考え出した手法で、あたかも密教の世界観を図で表した曼荼羅のように、脳内の考えを視覚化して一目で俯瞰できるように工夫されています。

1つの用紙に縦横3マスの9つのマスを描き、中央に課題のタイトルを書きます。そして、周囲の8つのマスにそれぞれ1項目ずつ回答を記入していくというのが、マンダラートの基本的な使い方です。

周りの8つの項目をすべて埋めたら、今度は新しい用紙のマス目の中央に、その回答を1つずつタイトルとして記入していきます。そして、それぞれの項目について考えたことを、周囲の8つのマスに書き込んでいきます。

このように、1つの課題をマス目によって展開し、考えを広げ、深掘りしていくのがマンダラートの特徴です。

たとえば、自分とはどのような人間かを考えるために、中央のマスにタイトルとして「Who?」と書いてみましょう。

Who?と尋ねられたら、どう答えればいいでしょう。とっさに迷うかもしれません。そんな時は、中央のすぐ上のマスに「What?」(あなたが何をしているの?)、右のマスに「When?」(あなたのいる時間は?)、「Whay?」(あなたの行動の理由は?)、左のマスに「Where?」(あなたのいる場所は?)と書いて、それぞれの問いに答えてみてください。この5W1Hを使った5Wマンダラが、マンダラートの原型です。

こうしてマンダラートと向き合うことで、自分の行動や考え方のクセが見えてきますし、長所を再認識したり、短所の改善点を考えたりするのにも役立ちますよ。

論理的思考がもたらすメリット

マンダラートで1つの課題に向き合い、それを展開していけば、自然と論理的な思考へと導かれていきます。論理的に考えるメリットは無数にありますが、もっとも大きなメリットは、課題解決能力が身につくことです。

また、論理的な思考は矛盾がありませんから、自分の考えを人に正しく伝えることができます。その結果、コミュニケーションが円滑になり、ビジネスがうまく運びやすいのも大きなメリットですね。

マンダラートをぜひ活用してほしい

論理的に思考することで、自分も周囲も客観的に見る視点が身につきます。これによって、どう行動すればより良い結果につながるのかが自然と理解できるようになることでしょう。論理的思考を高めるために、マンダラートを活用してみてくださいね。

TOP