ビジネスにおいても日常においても、自分が望んでいる結果を出すために何をすればよいかを「考えて」人は行動しますよね。しかしながら、「考える」ということは意外と簡単なことではありませんね。
アイデアを生み出すために頭を使ったり、対策を練るために時間をかけたりする必要があります。
「よく考える」とか「深く考える」という言葉がありますが、ただひたすら時間をかければかけるほど、「よく」そして「深く」考えていることになるわけではありません。
この記事では、効率的に物事を考えるには、考え「方」に注目すると良い方法をお伝えしますね。
賢くなりたいなら、図を描け
一緒に仕事をしたり会話をしている人で、「この人賢いな」と感じる人を思い浮かべてみてください。
そのような人の中には、日ごろから「図」を描いて物事に取り組んでいる人がいます。
経営の戦略を練る上でも、人生設計について考える際に何か重要な決定や判断を迫られるときには、目的や障害、その他の関係する要素を書き出して図にするのです。
その時に、ただ単に無造作に要素を書き留めるのではなくて、ルールに則って描きますよ。
その一つの方法が、「田の字」図法です。漢字の「田」という文字は、正方形のマスが4つ配置されているような形状をした「字」です。この漢字を構成するマス目をひとつの「図」ととらえて、物事の本質を見極めたり考えをまとめたりするために応用するのです。
実は、マーケティングを始めてから私もこの方法を積極的に取り入れています。
本質の決め手は二つの軸がある
「田の字」図法で考える際のポイントとなるのは、縦軸と横軸という二つの軸です。ビジネスシーンにおいての事業機会を探索するというテーマで考えてみましょう。
縦に「市場のニーズ」そして横に「自社の強み」を設定してみます。
縦軸は、下から上に向かってニーズが大きくなり、横軸は右に向かって強みが大きくなるように見ます。これを「田の字」に当てはめてみると、左下のマス目は、市場ニーズが小さく自社が得意としない分野の領域です。
ビジネスチャンスはそれほどない領域ですね。左上のマスは、市場ニーズは大きいが自社が得意としない分野になります。将来的に努力次第でチャレンジする価値はあるでしょう。
右上は、ニーズが大きく自社の得意とする分野の領域です。
ここに該当する機会は、積極的に攻め込んでいけば勝算の可能性が大きいということですね。
このように軸の定義を変えたりマス目を増やしたりして、様々な可能性と事実を照らし合わせて事の本質を見極めるわけです。
図を書いて、整理がポイント
漠然とした考えを明確にしたり、結論の根拠を説明するために考えを整理するうえで、「図」を使うことは効率的です。忙しいビジネスの最前線で賢く歩んでいるほど「図」を使いこなしているのです。