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ブランドとは結局のところ名前が大切

ブランドにとって、その名前は極めて重要です。その重要性は、ネーミング=ブランディングと言ってもよいほどです。

なぜなら、ブランド名はブランドの漠然としたイメージを一言で明確に表現するブランドの顔であり、製品やサービスに常に寄り添って、ブランドの背景にあるストーリーを語ったり、メッセージを代弁したりしてくれるスポークスマンであるからです。

そして、ブランド名を聞いただけで「ああ、あの商品か」「あの会社だな」と、ユーザーがブランドイメージを脳裏に思い浮かべるトリガーとなります。

CMで初めて流れてきた商品を、いつの間にか商品名を思い出したりしませんか?

ブランドの立ち上げでは、デザインや宣伝方法などに力を入れがちです。しかし、何よりも大切なのは、ブランドそのものを体現するブランド名なのです。

消費者が見ているところとは

昔は商品の種類が少なく、購入する際の選択肢は限られていました。しかし、現代では商品はあふれており、ユーザーは同じような商品の中から、好みのものを選んで購入します。

そのときに、他の商品よりも優れた価値があることをユーザーに直接訴えかけるのがブランド名です。ユーザーは、ブランド名から商品のコンセプトやストーリーを読み取り、頭の中でイメージを膨らませます。

しかもこれが、ユーザーの日常的なシーンで思い起こされるのです。

例えば、似たようなコンセプトやストーリーの商品に出会った時に、「そういえばあの商品も・・・」なんて繰り広げられることもあります。

ブランドは人と同じように、人格のようなものを持っています。何を考えているのかわかりにくい人は、敬遠されがちです。それよりも、自分の考えを表現し、実際に行動に移す人の方が遙かに好感度が高いはずですよね。

ブランドの名前も同じです。表面的なイメージだけで安易に名付けたものは、コンセプトやメッセージが伝わりにくいのです。だからこそ慎重に考えていきましょう。

ネーミングの作成のポイント

ブランド名を決める際は、次のポイントを押さえながらじっくりと考えましょう。

実際、私が商品開発をする際には、必ずこの三つを念頭に置いていました。

1つ目は、わかりやすさです。ブランドのコンセプトから価値観、実現したい理想像といったストーリーを、ユーザーがイメージしやすい名前にすることです。

2つ目は、覚えやすく発音しやすいことです。読みにくい名前だと、間違った商品名に走ってしまう可能性もあります。

3つ目は、何よりも自分たちが愛着が持てる名前にすることです。愛着に勝るものはないですね。子供から大人まで愛されるネームは、長生きしますよ。


有名ブランドの例をとると、Amazonは世界最大規模を誇るアマゾン川のようなビッグ企業を目指すこと、そしてAmazonにはAとZのアルファベットが含まれていることから、A〜Zまであらゆる商品を販売することを意味しています。また、Amazonのロゴマークには曲線型の矢印が描かれていますが、これはユーザーがにっこりと笑っている口元を表現しており、豊富な商品で顧客満足度を目指す姿勢のシンボルなのです。

ネーミングは、メッセージ

ブランディングでは、ネーミングが何よりも大切です。ブランドの名前は、自社の理念のメッセンジャーであり、誰よりも優秀な営業マンです。ブランドの立ち上げを検討しているなら、是非ブランド名にこだわりましょう!

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