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ストーリーの重要性

以前は製品やサービスが持つ機能や利便性、そしてそれに見合う価格が購買基準となっていました。

しかし、現代においては、機能と価格以外の要素も重要な購買動機となっています。その中でも特に顕著なのが、自分らしさが表現するための“自己実現”に価値を置く顧客心理です。これまでは「役に立つ」という機能性が重視されていましたが、現代では自分の生活において「意味がある」かどうかが問われるようになったのです。

この「意味がある」がもっとも価値に相応するといって過言ではありません。

シャンプー1つ選ぶにしても、“エコを大切にする自分”を実現するために植物由来の無添加のものを選ぶなど、ブランドごとのコンセプトが商品購入の大きな動機付けとなっています。

例えば近年、サステナビリティ(Sustainability)とは、広く環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方のことを言います。その中でも特に、企業が事業活動を通じて環境・社会・経済に与える影響を考慮し、長期的な企業戦略を立てていく取組は、コーポレート・サステナビリティ(Corporate Sustainability)と呼ばれています。

このサステナビリティこそ、ストーリーが重要になっているんです。

作り手側はブランドコンセプトをユーザーに正しく伝え、それに共感・支持してもらう必要があります。そのためには、ブランドイメージに説得力がなければいけません。説得力を持たせるためには、理念の背景にある物語を活用するのが有効です。それはブランド価値を高めるための「一貫性の法則」を体現するものだからです。

ブランドはコンセプトがブレると、その時点で求心力が弱まります。一貫性のある物語としてブランドを語ることで、一本心の通った、ブレのないブランドイメージを作り出すことが可能です。

ポイント

Toronto,,Canada,-,February,23,,2018:,Tiffany,&,Co.,Store

ブランドストーリーは、童話や小説のような物語を創作することではありません。ブランド誕生の背景やブランドが掲げる理念やミッションを、“ヒストリー”として言語化することです。

商品のストーリーを語るときに、次の3つのポイントを押さえておくと、より良いストーリーが作れるでしょう。

1つ目は、伝えたい相手を明確にすることです。ブランドのファンになってほしい人物像を明確化化させましょう。年齢・性別などの基本事項はもちろんのこと、趣味や職業、年収、家族構成、好きな芸能人、恋人の有無、利用しているSNS、ファッション傾向など、細かな部分まで設定した「ペルソナ」を作りましょう。そして、そのペルソナ一人に語り聞かせるストーリーを作ることです。

2つ目は、「何をしたのか」ではなく、「何故、どのように行ったのか」を語ることです。起承転結を意識しながら、読者が感情移入しやすい要素として「物語のきっかけ」や「成功へ至る過程での挫折」「転機」「成功」といった要素を取り入れると効果的ですね。

3つ目は、簡潔にすることです。長すぎるストーリーは、誰も最後まで読んでくれません。

共感を呼び起こそう

物語は人に感動を与え、共感を呼び、長く心に残ります。素敵なブランドストーリーでユーザーの心を掴み、ファンを獲得しましょう。

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